予防接種とは

予防接種のイメージ写真

当院では、主に成人を対象としたワクチン接種を行っています。ワクチンの取り寄せが必要な場合がありますので、接種をご希望の方はお電話で予約をお取りください。
インフルエンザワクチンについては、小児にも対応していますので、お電話でご相談ください。
さくら市のワクチン公費助成制度に関する詳細は、こちらをご覧ください。

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帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる病気で、体の片側の神経に沿って痛みを伴う発疹と水疱が帯状に現れます。特に体幹や顔面に症状が現れることがあります。ウイルスは水痘にかかった後も神経節に潜伏し、免疫力の低下や加齢により再活性化することがあります。50歳以上で発症頻度が高く、80歳までには3人に1人が発症するとされています。また、発症後3ヶ月以上痛みが続く帯状疱疹後神経痛の割合は年齢とともに増加するといわれています。

ワクチンの効果

帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹の発症を予防し、痛みを軽減する効果があります。ワクチンには、水痘ワクチンとシングリックスの2種類がありますが、効果や持続期間からシングリックスによる接種を推奨しています。シングリックスは、発症のリスクを大幅に減少させ、効果が長期間持続します。50歳以上の方に特に推奨され、2回の接種が必要です。

推奨される方

50歳以上の方や免疫力が低下している方に特に推奨されます。詳細はクリニックにご相談ください。

公費助成制度について

さくら市では帯状疱疹ワクチンに対する公費助成制度があります。詳しくは、さくら市ワクチン公費助成制度をご参照ください。

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肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌感染症は、肺炎球菌という細菌によって引き起こされ、肺炎、敗血症、髄膜炎などを発症し、重症化することがあります。特に肺炎は高齢者に多く、日本人の死因の第3位を占めていますが、肺炎の原因菌として最も多いのが肺炎球菌です。最近は抗生物質が効きにくい重症肺炎球菌肺炎も増加傾向にあり、特に高齢者の方で基礎疾患を有する方では、肺炎球菌ワクチンを接種することにより肺炎球菌肺炎の予防効果が期待できます。そのため、当院では肺炎球菌ワクチンの接種を推奨しています。

ワクチンの種類と効果

肺炎球菌ワクチンには、以下の3種類があります。

ニューモバックスNP
23種類の肺炎球菌に対応。効果は約5年持続し、5年ごとの接種が推奨されます。
プレベナー13
13種類の肺炎球菌に対応。免疫効果が高く、一度の接種で長期間の効果があります。
バクニュバンス
15種類の肺炎球菌に対応。新しいワクチンで、高い予防効果があります。

いずれのワクチンも高齢者の肺炎球菌感染症に対して有効とされおり、どちらが優れているかの明確な結論は出ていませんが、「ニューモバックスN P」と「プレベナー13」か「バクニュバンス」のいずれかを併用することにより高い予防効果が期待されます。

推奨される方

65歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ方に特に推奨されます。適応、接種スケジュールや併用については、クリニックにご相談ください。

公費助成制度について

65歳から5歳刻みで区切った年齢の該当者、60—65歳未満の方で特定のリスクを有する方はニューモバックスNPの初回接種に限り助成を受けられ、以降は任意接種になります。詳しくは、さくら市ワクチン公費助成制度をご参照ください。

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RSウイルスワクチン

RSウイルスは、乳児や高齢者、または慢性呼吸器疾患を持つ方にとって重症化しやすいウイルス感染症です。肺炎を引き起こすことがあり、重症化すると死亡する可能性もあります。

ワクチンの効果

アレックスビーはRSウイルス感染に対するワクチンで、60歳以上の方が接種すると感染リスクを約1/5に、基礎疾患を持つ方では約1/20に減少させます。また、重症化や入院のリスクも減少するとされています。接種効果は約2年間持続します。

推奨される方

以下の基礎疾患を持つ60歳以上の方に特に推奨されます。60歳未満でもこれらの疾患がある場合はご相談ください。

  • COPD
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 糖尿病
  • 慢性腎不全
  • 血液疾患
  • 悪性腫瘍(がん)
  • 免疫能低下

公費助成制度について

このワクチンは任意接種で、国や自治体の補助はありません。詳細についてはクリニックにご相談ください。

インフルエンザワクチン

インフルエンザはインフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、重症化しやすいことから「風邪」とは異なります。寒い時期に流行し、急激な発症と全身症状が特徴です。高齢者や基礎疾患のある方は重症化のリスクがあります。

ワクチンの効果

インフルエンザワクチンは、発症を完全に防げるわけではありませんが、重症化や死亡率を下げ、感染拡大を防ぐ効果があります。効果は約5ヶ月持続し、11月下旬から12月中の接種が推奨されます。

推奨される方

特に高齢者や基礎疾患のある方に推奨されます。接種時期についてはクリニックにご相談ください。

公費助成制度について

さくら市では高齢者インフルエンザワクチン接種に関して公費助成制度があります。詳しくは、さくら市ワクチン公費助成制度をご参照ください。

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